【使い手たちの主張】の検索結果
https://note.com/polyaruki/n/n0c8a489d0101
結局のところ、人工言語における「国際性」というものは、言い換えれば、語彙の選別や文法に由来する「相対的な存在」であるか、あるいは使い手たちの主張による「概念的な存在」であるかであり、完全中立なものはできあがらない。そのため、どんな国際補助語を作ろうとも必ず不利益を被る民族がいたり、自身の第一言語との文法の近さや自分の母語でない異言語の知識の量により、学習が容易な人々とそうでない人々に「国際補助語」を使う人々が分断され、格差が生まれることが想像される。
「どの言語が一番覚えやすいか」、「どの言語が一番中立的で国際的な言語に相応しいか」という議論や決定よりも、国や地域のニーズに合わせて、「どうやればある言語をある言語の話者が容易に習得できるか」というメソドの開発と発展の方が私には重要に思えるのだ。